新・なんでも掲示板Ⅳ

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仮置き(仮) - ecvt

2018/04/23 (Mon) 11:54:11

ある夏の暑い日、宅配便の配達員である俺は、宅配の荷物を持って高級マンションの廊下を歩いていた。。
(暑い…!役者を目指していたのに…なんで俺はこんなコトしてるなのか…)
届け先の部屋の前に着いた俺は呼び鈴を押した。
ピンポーン!
「はい」
詰めたそうな女の声が聞こえる。
「下のインターホンでもお話した〇×急便です。お荷物のお届けにあがりました…」
フラ付く俺は精いっぱいの声を振り絞ってそう答えた。
ガチャとドアが開く。
出て来たのは黒のスキニーパンツをはいたスタイルの良いショートカットの美人だった。
ただ、目つきはキツく冷たい感じがした。
「ではこちらにサインかハンコを頂きま…」
俺が言い終わらないうちに俺から伝票を取り上げた彼女は、サインをして俺に付き返した。
「あなた、こんなに愛想悪いのは問題よ!もうちょっとシャキッとしたら?まぁ、いいわ、早く玄関から出ていって頂戴」
女は俺に冷たく言い放った。
(こっちはこの暑さの中、倒れそうになりながら荷物を運んで来たっていうのに!クソっ、コレが格差か…いいなぁ、こんないい部屋に住めて…)
ムカつきながらもそんなことを考えていた俺の頭に声が響いた。
[ワシを使え]
(!?)
どうやら先日骨董屋で妙に引かれて手にいて、それ以来肌身離さずポケットに入れて持ち歩いていた小さな装飾ナイフのイメージが頭に浮かび、そこからの声が聞こえてきた。
[ワシを使っておぬしの運命を変えるのじゃ]
(え?運命を…変える…?)
[この女が憎らしくはないか?この女が羨ましくないのか?]
そうナイフに語り掛けられているうちに感情が高まってきた。
「お前、ふざけるなよ!」
俺は土足のまま部屋に上がり込んだ。
「ちょ、ちょっとあなた、何なの!?だ、誰か!」
(この女っ!!!)
その直後、俺は逃げようと俺に背を向けた彼女にの背中を斬りつけていた。

Re: 仮置き(仮) - ecvt

2018/06/11 (Mon) 19:40:33

「ヒグッ!」
損なうめき声をあげて床に倒れ込んだ彼女は、シオシオと萎れていき、脱ぎ捨てられてウエットスーツに様になってしまった。
(え・え・えぇ!?な、なんだコレは!?と、とにかくドアを閉めないと!)
慌ててドアを閉めた俺は、ウエットスーツの様に少し厚めの皮の様になってしまった彼女を持ち上げてみた。
確かに先程の彼女の皮だ。背中にはパックリと穴が開いている。
(こ、これは一体…!?このナイフで俺が彼女を皮にしてしまったのか!?)
皮を引っ張ってみると自在に伸びる。服も一体化してウエットスーツの素材の様になって伸びる。
(なんだかコレなら俺でも着れそうだな…)
そんなことを考えていると、部屋の呼び鈴が鳴った。
靴のまま慌ててリビングに駆け込んでインターホンのモニターを見ると、一緒に配送を担当している上司のAが映っている。
(どうする!?)
[彼女を着て、おぬしが彼女になるのじゃ!]
オロオロしている俺に、ナイフの声が聞こえてくる。
「え?え?この彼女を着て彼女になる!?何を言って…」
俺の頭はパニック状態だ。
[とにかく、その皮に足を通すのじゃ!早く!]
その声に急かされた俺は靴を脱ぐと、背中にパックリと穴に右足を入れてみた。
すると、すると潰れていた彼女の足が、俺の足が入った事によって膨らんだ。身体のサイズが違うので、少々パンパンだ。
(こ、こんなんで大丈夫なのか?)
[つべこべ言わずに左足も入れるのじゃ!]
そう言われた俺は左足も同様に入れた。すると、履いた途端に腰から下がスウッと引き締められて、元の彼女と同じスラッとしたシルエットになったのだ。そしてウエットスーツの素材といった伸縮性の質感だったスキニージーンズも、元のデニム素材となったのだ。
「うわっ、すっげ!」
[早く手を通すのじゃ!最後に頭部を被るんじゃぞ!]
言われるがままに手を通してからマスク部を被ると、目の前が真っ暗になり、また身体が締め付けられるような感覚があった後、パァッと視界が明るくなった。
「な、なにが起こって…あっ!」
思わず出した声が俺の低い声ではない、女の声だ。
「こ、これって…」
俺は何故か初めてか言ったハズのこの部屋の洗面所に迷うことなく歩いていくと、洗面台の鏡で今の自分の姿を確かめた。
そこには、驚いた顔をしてこちらを見つめるあの女の姿が映っていたのだ。
鏡の中の彼女は驚いた表情で自分の顔を撫で回している。
下を見ると大きな胸が二つ膨らんでいる。
ピンポーン!
もう一度呼び鈴が鳴る。
(と、とにかく出て、ご、誤魔化さないとな!この姿ならAにも俺だってバレない筈だ)
「は、は~い」
俺はモニターのスイッチを押すと、慣れない女の声を使ってそう返事をしてみた。
「あ、すみません、〇×急便のAと申しますが、先程お届けした荷物の件でお伺いしたいことがありますのでちょっと宜しいでしょうか?」
Aはそう言ってきたので断る流れでもない為、玄関の扉を開けた。
「ど、どんな用、いあ、どのようなご用件でしょうか?」
俺は自分の口調が出ないように注意しながらAにそう言ってみた。
「はい、すみません、先程、私を分担してこのマンションの荷物を配達してるウチのBがお宅にこのお荷物をお届けにあがったと思うのですが」
Aは玄関に置かれた段ボールを見ながら俺にそう言ってきた。
「はい、それが何か?」
俺は平静を装ってそう答えた。
「いやぁ、すみません、その後、いくら待ってもトラックに戻ってこないので、何かご存じないかと思ってBが配達に伺う予定だった部屋を順に周っておりまして…何かお気付きの点などございましたら教えて頂けないかと思いまして…」
Aはちょっと困惑と苛立ちが混ざった表情で俺にそう聞いてきたのだ。
(そりゃそっか、配達の途中で俺がいきなり消えたんだからな!いつも俺をコキ使いやがって、ぞんざいに扱ってやれ!コッチはいまやお客様だぞ!)
「はぁ?そんなくだらないことでいらしたのかしら?私は忙しいです、早く出ていって下さい!」
自然と彼女のキツい口調が俺の口から出て、Aを追い払った。
Aはすみませんと俺に謝ってスゴスゴと去っていった。
(へへっ、ザマーみろ!)
そうほくそ笑んだ俺は、再び洗面台の鏡の前に立った。
(うーん、美人!コレが俺かよ…)
「うふん!」
「あはん!」
「ん~んっ!」
俺は鏡の前で何ポーズかとると、ウインクした。
それからガニ股で鼻の穴を広げてダブルピースをした。
本来の彼女なら絶対にやらない行為だろう。
「はははっ、おもしれーっ!この女、俺の思い通りに動くぜ!ザマーないな!」
俺は鏡の中の彼女を嘲笑う。
「俺からを俺がお前としてやってやるよ!」
鏡に向かってそう言った俺は、おもむろに自分のものとなった二つの胸に手を伸ばした。
「う~ん、いい感触っ!結構デッカイな!」
鏡の中では彼女が喜々とした表情に鼻息も荒く自分の胸を嬉しそうに揉んでいる。あのクールな彼女はもうこの世には存在しないのだ。
「さすが88のDカップね!って、なんで俺、そんな事しってるんだ?それに彼女の口調もスラスラと使えたし、初めて入った筈のこの部屋の構造も知ってる…」

Re: 仮置き(仮) - ecvt

2018/07/06 (Fri) 15:58:55

[それはお前自身が彼女になったからじゃ]
「え?」
[お前が新たに吉川美佐子を引き継いだという事よ]

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